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Ray Samuels Audio SR-71A と P-51

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知る人ぞ知る海外(米国)メーカーRSAのポータブルヘッドホンアンプ(以下PHPA)、SR-71AとP-51。日本国内には代理店が無いので、入手するには個人輸入か並行輸入品を扱う国内販売店、あるいはオークション等を利用するしかないというちょっと厄介な製品。私の場合、SR-71Aはヤフオクで入手し、P-51は円高の恩恵に預かろうとRayさんにメールで注文してみました。そのときの経緯を少し紹介してみます。まず、下記のような内容でGメールで送信。

I want the Emmeline “P-51 Mustang” Portable Headphone Amp.
Please teach me total cost.
Method of payment:PayPal
住所も米国式で記載

文法的に合ってるかどうかも分からない英語ですが、コレだけでRayさんは理解してくれたみたいです。次の日、下記のような返信をもらいました。

$375.00 for the black P-51, $48.00 for shipping & 4.2% pay-pal fee.
Total shipped is $440.76
You may use my e-mail address to transfer the money.
rsaudio@raysamuelsaudio.com
We claim the amp as refurbished valued at $45.00 only.
Cheers.
Ray Samuels

トータルで440.76ドル支払えば良いみたいなので、PayPalでRayさんのアドレス宛に送金してみました。PayPalではその時の為替レートで日本円に換算してくれるので(もちろん手数料も含まれているだろうが)、36,909円で購入できました。1ドル83円73銭換算。国内では同じP-51の並行輸入品が5万近くで売られていたりするので、できることなら直接Rayさんにオーダーしたほうが早くて安く済むと思います。当方東京在住ですが、送金後何の音沙汰もなく4日目に届きました。

さて、このPHPA、何がそんなに嬉しいのかと疑問に思う人も多いはず。具体的に言えば、iPodとイヤホンの間にコイツを介すだけで、音に厚みと立体感、艶が生まれます。DSPほどの効果を感じることはできませんが、iPod等のDAPから直で聴く音色とは趣が異なります。最近は様々なPHPAが販売されているので、選ぶにも一苦労です。それぞれに音の出方に個性があるので、自分好みのPHPAに出会うことができるのは難しくもあります。故に、こういった製品を購入する際には、レビューや試聴が欠かせません。試聴できる環境も一握りの店舗だけなので、レビューだけ見て購入に踏み切るパターンが多いことだと思います。とりあえず、私の購入したSR-71AとP-51についてもレビューしてみたいと思います。

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まず、SR-71Aについては、9V乾電池で駆動させるので、リチャージブルタイプのモノを使用するか、アルカリかマンガンかで悩むところではあります。また、電池の違いが音にも影響するので困ったモノです。リチャージブルタイプは日本では販売されていないので、手っ取り早いのはコンビニで売っているパナソニックのアルカリとかになるでしょうか。一応、パナのアルカリとマクセルのマンガンを聞き比べてみましたが、アルカリのほうが若干低域のパワー感が勝るようです。駆動時間も60時間くらいと長いので私はアルカリを使用しています。対してP-51は充電式で50時間は駆動できるので、その点苦労する必要はなさそうです。

音については、両方とも同じメーカーだな、と感じさせるほどに鳴り方はかなり似ています。音に立体感があり、楽器の前後関係・奥行き感が明確になります。ボーカルはそうでもないですが、ギターの音には明らかに艶が乗るのが分かります。特にMarshall等の真空管アンプから発せられる、倍音豊かでマイルド且つ激しいディストーションサウンドの味付け具合はかなり良い感じです。図太いサウンドが多少弾むように奏でられるので、なかなか心躍らされます。又、コーラスのかかったサウンドは、その艶やかさがより強調される感じ。アコースティックからディストーションサウンドまで、ギターの音色を表現するのは得意なようです。原音に忠実という聴かせ方ではありませんが、私の中ではこれぞRSAサウンドとなっています。個人的にギタリストということもあり、ギターの音を追ってしまうことが多いので、特に違いを感じるのかもしれません。鳴り方については、独特なグルーブ感があるので、ノリ良く、聴いていてとても気持ち良いサウンドです。

解像感については、これまたSR-71Aは優秀です。キッチリ分離させるというワケではありませんが、全域に渡りその程良い分離加減・輪郭の鮮明さは心地良いリスニングをもたらしてくれます。対してP-51は低域の分離感が乏しいものの、音圧があるのでそれとのトレードオフかなといった印象を受けます。

で、両者で一番の違いは音場の表現方法ではないでしょうか。SR-71Aがそこそこキャパのあるクラシックコンサートホールだとすれば、P-51は巷のライブハウス・ジャズバーといったところかもしれません。どちらも濃くて密度感のある空間ですが、SR-71Aは左右の広がり方が自然で、圧迫感無く、奥行き方向も自然に広がっているのが感じ取れます。総じて広い音場と言えます。対してP-51の音場は、左右の広がりはあまり感じられません、狭く、音も近いです。特に、パンを完全にLRに振っている楽器は音が近い。10時とか2時方向に振られている楽器は、そこそこ遠く感じます。ただ、それもある程度広がってはいますが、あるところでスパッと切られてしまい、その先を感じることができません。狭いと感じる所以です。又、エージング100時間(フル充電2回目)くらいで感じたことですが、前方10時2時方向の空間がスッポリと無くなり、妙な空間が作られる時期がありました。エージングが進むと、そのスッポリ空いた空間が徐々に繋がっていきましたが、十分なエージングが済んだ今でもその名残のような空間が目の前に佇んでいます。同じことを何度も言うようですが、P-51は空間の繋がり方が独特で、Left・Center・Rightに振られた音の空間が強く、そのの空間の音はちょっと弱い感じです。この様に独特で、狭く圧迫感のある音場と感じながらも、ある程度の空間の中に立体感のある音像を感じ取れるので、逆に?ライブ感のある差し迫る臨場感を楽しめてしまうのが素晴らしくも不思議なPHPAです。ロックを聴いていて、ボーカルとギターの存在感には圧倒されるものがありますね。

帯域バランスにも両者の違いが見られます。SR-71Aは全帯域に渡りフラット志向で高低ともに伸び良い感じ。綺麗な高音と量感のある締まりある低音、中域の情報量もシッカリしており、とても優秀なバランスです。どんなジャンルでも音楽的に聴かせてくれます。対して、P-51は中低域の押し出しが強く、高域はSR-71Aより僅かに控え目、伸び良く気持ち良いという感じではありませんが、シッカリした音を聴かしてくれるので歯切れ良さが出ています。

HR/HMをこよなく愛する私としては、ライブの臨場感を味わえるP-51の音は個性的でハマります。対して、洋楽Pops・女性ボーカルモノはSR-71Aのほうが広い音場で綺麗に気持ちよく聴かせてくれますね。
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PCオーディオで ---ROCKやPOPを気持ちよく聴きたい---

市販のPCで音楽再生と言えば、ノートPCなら筐体に仕込まれたSPで聴くし、デスクトップPCならディスプレイに内蔵されているようなSPで再生しているのがフツーだろう。これでも十分音楽は再生できる。ただ、再生はできるが、PCをメインの再生機として利用している人はどれだけいるだろう。CDコンポやラジカセ、もしくはPCに貯めた音楽ファイルをiPodやケータイに移して聴いている人がほとんどではないだろうか。そう、PCで聴く音楽って面白くないんですよね。何故か?何故なら音が悪いからです。なんかモコモコしてたり、ボコボコしてたり、シャカシャカしてたりで、なんかノレなくないですか?一般の市販PCは本気で音楽を聴かせるようには作られていないのです。

具体的に市販PCの音質の悪さについて言及している記述はあまり見かけませんが、あえて言及するならば、SPの解像度(楽器群の分解能)・S/N(シグナルに対するノイズの割合)・再生周波数帯域のバランス・再生システム(Windows)の質の悪さ等が挙げられます。それぞれをかみ砕いて説明すると、まず、SPの解像度が悪いと楽器がぶつかり合ってダマになり、ボコボコっと聞こえてしまったり。又、S/Nが悪いと小音量にすれば聞こえない楽器が出てきたり、スッキリとしたクリア感も得られない。そして音が悪いと感じる最たる理由は、再生周波数のバランス悪さ故の、楽器群のバランスでしょうか。例えば、ベースやバスドラがえらく出しゃばってブーミーに聞こえたり、ギターのディストーションサウンドがボーカルの邪魔をしたり、逆にボーカルばかり聞こえて楽器がエラく引っ込んで聞こえたり、低音がスカスカだったり、あとは、ま、単純にコモってたり。で、コレはSPの性能ばかりの話でもなくて、実はPCのサウンド再生を司るシステムにも多々問題があったりするのです。

PCオーディオというと、ダイナミックレンジや再生周波数レンジが広く、奥行きや広がりを重視されるようなジャズ・クラシック音楽を聴くための装置かと思われがちなフシがありますが、私は決してそうは思いません。確かに録音の良いクラシックなら高価な機器ほどその表現力は増すでしょう。そのために銭金を惜しまぬマニアさんも沢山います。かく言う私もピュアオーディオの世界には数百万を投じた一人です。故に、聴く音楽がロックやポップスであれば、数百万もするようなシステムよりも、ほんの数万程度のシステムのほうが、楽しく気持ち良く聴かせてくれるという場合があることも知っています。なぜ数万のシステムが数百万のシステムより楽しく聴けるのか?それは需要を考えれば分かるコト。世の中で最も聴かれる音楽ジャンルは何でしょう?カラオケやCD屋さんにでも行けば自ずと解は出ます。つまり、最も需要のある価格のシステムは、最も需要のある音楽を聴くために作られているのです。言い換えるなら、ポピュラーソングこそ安価なシステムで聴くべきなのです。ロックやポップス等、楽器数が少なく、ボーカルメインに録音されている曲は、安価なシステムでも十分聴かせてくれます。又、そのようなシステムはドンシャリ(低音・高音強調)気味にチューニングされている為、結構な迫力で聴けたりするのです。逆に、クラシックのような楽器数の多い音楽では、聞こえない楽器があったり、臨場感に酔えず不満が募ることになるかもしれません。PCオーディオという言葉には、そのような人達が、それぞれの追求する音を求めて彷徨い歩くというマニアックな意味も含まれています。

というワケで、ロックやポップス好きで、クラシックなんてほとんど聴かない、なんて人は、そんなにお金をかけずとも楽しく聴ける道がいくらでも用意されているんです。ただし、冒頭に述べたような市販のPC環境ではいかんせんまだまだ聴く気になれません。そこで、最低限どこをどうすればどう変わるのか、ちょっとコダワればそこはPCオーディオの世界です。


【最低限コダワりたいのは2ヶ所】

1.スピーカーの交換
なんと言っても音の違いがハッキリ分かるのはスピーカー。故に個性が一番出易いアイテムでもある。
音圧・音のメリハリ・再生周波数帯域(重低音から超高音)等に変化。
PC用ではパワード(アクティブ)SPと呼ばれるモノが主流。アンプ内蔵なので取扱いも楽。
PCディスプレイの横に置いて聴く性質上、大きなモノは好ましくない。むしろ必要無い。
S/PDIFやAUXの入力端子が付いているコンポがあればそれに繋ぐのもアリ。

CSP8 PM0.5mk2YAMAHA MSP3
コチラはモニターSPと呼ばれ、比較的最小クラスの製品だが、フツーの家で聴く分には十分な出力を用意している。
こういったSPを備えるだけで、低域から高域にかけて伸びやかに楽曲を再生し、聴いて楽しいモノにしてくれる。


2.サウンドカードの導入
サウンドカードを導入することによって、PCの音を悪くしている根源を絶つ。
メーカーによって味付けが異なるが、基本的には音楽バランスが向上し、表現力が増す。
PC外付け型や内蔵型があるが、外付けのほうが音が良いとされ手軽でもある。
SE-90PCI Sound Blaster X-Fi Titanium HD DR.DAC2DX
音にコダワった製品はオーディオカードなどとも呼ぶが、そういった製品を導入するコトにより音楽バランスは飛躍的に向上します。ボーカルに艶が出たり、楽器群にまとまりが出たり、全体的にクリアになったりと、基本的にはソースに忠実な信号をアンプ→SPに送ることで良質な音を再現できるようになります。


上述の様に、SPとサウンドカードを導入するコトによって、PCでの音楽再生はその辺のCDコンポ以上に音が良くなると感じるコトができるはずです。ただし、製造メーカーによって音の味付けはそれぞれ異なるので、自分の好みの音を出す製品に巡り会うコトが重要です。自分が聴いて楽しいと思える音に巡り会うため、様々な製品の売り買いを繰り返すようなコトがないよう、できればSPなどは視聴してから購入するのが望ましいですね。

Sound Blaster X-Fi Titanium HD SB-XFT-HD に買い換えてみた

以前、サウンドカードにONKYOのSE-200PCIを使っていたことがある。S/N感が素晴らしく、音楽鑑賞用に味付けされたアナログ端子から出る音に感心したが、DVD等の映画もPCで観るようになると、DSP等遊びの無いSE-200PCIではちょっと物足りなくなり、Sound Blaster X-Fi Titaniumに買い換えていた。Titaniumでは、音に特筆することはないものの、遊びの機能が豊富で、弄れば自分好みの音を作るのが容易なのでそれなりに満足して使っていた。

しかし今回、久しぶりにCreativeからサウンドカードの新製品が出たということで、変化があるか疑わしかったが、HDを冠したSound Blaster X-Fi Titaniumに買い換えてみた。


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(左)Sound Blaster X-Fi Titanium (右)Sound Blaster X-Fi Titanium HD
HDはフツーのTitaniumに比べ結構大きい。側面にフロントパネル用HDオーディオ端子がある。



さて、肝心の音質についてだが、HDもなかなか素晴らしいS/N感を持っている。クリアでカラッと明るめな印象の音だ。フツーのTitaniumと比べてどうかと言えば、違いは明らか。HDの方が音楽用にチューニングされているなと分かるほど聴いてて楽しめる音になっている。もちろんRCA端子を介し、エフェクト類は全て切っての試聴だが、アクティブスピーカーでもその違いは十分判別できる。ピュアオーディオのプリメインアンプに送って、それなりのスピーカーで聴けば、最高のPCオーディオ環境を築き得るであろう品物かもしれない。又、このアナログ端子を介した音は、Creativeご自慢のTHX TruStudio PCテクノロジーを通すことができるので、DVDも楽しく鑑賞できる。

エフェクト類はコントロールパネルのサウンド設定で「スピーカー」を選択している時有効となるが、「SPDIF出力」を選択することで生の信号を抜き取ることもできる。HDでは、入力側の右RCA端子がオプティカル出力として利用できるので、DAC内蔵の他機器との接続も可能だ。一応それ用のケーブルも2本付属していた。

問題点としては、当方の環境がWindows7 64bitのためか、Creativeアプリ群の動きがとても怪しい。ドライバのみ64bit対応でこちらは問題なく認識しているが、Creativeアプリは全て32bit。Win7の互換モードで動いてるせいか、起動にしろモード切り替えにしろ、とにかく動きが遅く早く何とかして欲しいところ。


【Sound Blaster X-Fi Titanium HDの面白いトコロ】
やっぱりSBに求めるのはDSP機能ですかね。今回のHDにはTHX TruStudio PCという項目が出来ていました。それぞれの項目について、その効果を解説してみましょう。
キャプチャ
[Surround]
言わずと知れたサラウンド効果。2スピーカー環境において、サラウンドの強弱をつけることができる。デフォルトの50%程度で十分な広がりを感じることができる。
[Crystalizer]
高音と低音を持ち上げるコトが出来る。つまりはお手軽ドンシャリ装置。環境によるが、ドンシャリ好きな私でも14%程度かけてやればおなかいっぱい。
[Speaker]
なんというか、こもった低音?ファットな低音増強装置。曲によってはハマる低音かと。
[Smart Volume]
小さい音を持ち上げて、大きな音は小さくしてくれる。音楽を聴くには向かないが、映画を観るには聞きやすくて重宝する機能。これもデフォルトの50%程度で良い感じ。
[Dialog Plus]
これは面白い。面白いけど使わないかな。要するに声を聞き取りやすくしてくれる機能。声以外の音が後ろに引っ込んでいきます。

後はEQで1khz付近をちょっと削って、EAXエフェクトのシアターを-8.0dB程度にしてやると、映画館で聴くような迫力と臨場感に近づくことができます。所詮、PCオーディオですが、なかなか楽しんでます。


とは言え、私的にはある程度DTMの環境を整えているので、PCには別途ProFire610という外付けのオーディオI/Fも仕込んであります。なので、音楽を聴く時はコレにDR.DAC2 DXというDAC兼ヘッドホンアンプ(複合機)を通して聴いています。こちらの方が、さすがにSound Blaster X-Fi Titanium HDよりもソースに忠実で、SNやパワー感、奥行き感等、音楽を聴くという点では勝っています。EQ・エフェクト類は一切かけれませんが、質の良い音という意味ではHDでも及びません。ちなみに、1台のPCに3つのオーディオデバイスが共存している状態なんですが、ドライバが競合する事もなく、うまく切り替えられています。よって、映画を観る時はSound Blaster X-Fi Titanium HD、音楽やミックス時にはProFire610、という使い方をしています(と言うか、PowerDVD10がProFire610では音が出ないので。。。)。モニタースピーカーのMSP3は、LRそれぞれ独立しているボリュームを弄る必要があり面倒ですが、DR.DAC2 DXのおかげでボリュームは一元管理できるし、デバイスの切り替えも楽にできています。DR.DAC2 DXの音はクセがなくてこんな使い方もできるので結構お勧めです。なんか最後に話逸れましたね。
キャプチャ2
いずれかのサウンドデバイスを規定に設定してから、DR.DAC2 DXでソースを切り替えます。


追記:「CTXfiHlp MFC Application は動作を停止しました」というエラーメッセージについて
10.jpg
Sound Blaster X-Fi Titanium HDのドライバをインストールした後、再起動するとこの様なエラーメッセージが出ることがあります。たぶんそこそこ有名な?エラーなんじゃないかと思いますが、C:\Windows\SysWOW64にあるCtxfihlp.exeを別のフォルダに移動、もしくは削除することで起動後のエラーメッセージは出なくなります。出なくはなりますが、何の為のプログラムかは分かりません(笑)削除したことによって、コレといった不具合もないので、それで良しとしています。いざとなればドライバの再インストールで何とかなるでしょう。

iPhone 4 と iPad Wi-Fi+3G 使ってみた。

iPad iPhone4

早速電波問題で物議を醸し出しているiPhone4。6/24の発売日以来使用しているが、電車に乗っている時など、なんか3GSより圏外になることが多いなぁ、なんて思っていた。どうやら筐体左下の繋ぎ目部分を手で覆ってしまうと電波の掴みが弱くなるようだ。これはAppleのCEOスティーブ・ジョブズ氏も認め、バンパー(ケース)を装着することによりその症状を回避することができることから、無償でバンパーを提供することを昨日発表している。又、購入後30日以内なら返品・返金にも応じるという。事実上リコール扱いといっても過言ではないのではなかろうか。そんなこんなで、しょっぱなから愚体を晒してしまったiPhone4だが、当方としては返品する気などサラサラ無い。確かにケース無しでは電波の掴みが悪くなるのは確認できるが、今ではケースも外して使用している。

又、5/28より販売されているiPadだが、手に入れてからiPhone4発売されるの早すぎ・・・。ボーナス期だったのでたまらず一括購入してしまった。iPadを手に入れるまでは色々な活用用途を妄想していたが、今ではiPhoneとの使い分けで用途はかなり特定してきている。

【iPhone4について】
以前つかっていた3GSと比較して、デザインの他に大した違いがないというのが正直な感想。しかし、iPhone4を使ってしまうと3GSには到底戻れないというのもまた然り。戻れない理由として一番先に挙げたいのは、Retinaディスプレイと名付けられたその液晶画面。人間の網膜では、そのドット間の隙間を視認できないということから名付けられたらしいが、960×640の解像度を3.5インチのディスプレイに盛り込んだその技術は素晴らしい。7インチくらいのカーナビ液晶にすればフルHDが表示できる計算か。とにかくこれほどキメの細かい液晶は見たコトがない。というかキメが見えない。ウェブの微細な文字も認識できるため、閲覧性の向上には目を見張るものがある。写真の表示もめちゃくちゃ綺麗で、5Mの搭載カメラで撮った写真が、そのディスプレイで見るとまるで銀塩カメラで撮ったスナップ写真のよう。これだけでもう3GSには戻れない。

他、カメラ用にフラッシュが搭載されたが、モバイルライトとして活用できるアプリがApp Storeからダウンロードできる。日本のケータイではよく搭載されている機能だが、なかなか重宝する。

気になる点としては、Wi-Fi使用時のダウンロードスピード。iPhone4では802.11nに対応しているが、3GSと比較して若干遅い気がした。ま、nに対応していても元が遅ければカンケーないか。他に興味深いのが、iOS4.0では上りでたったの300Kbps前後しか出ていなかったのに、iOS4.01にアップデートしたところ4Mbps前後まで出るようになった。この辺は大幅にアップデートで改善されたのか。(下写真参照)

写真 1  写真 2
iPhoen4にて、左がiOS4.0、右がiOS4.01

[iPhone4のマイクロSIMを3GSで使う]
フツーのソフトバンクやドコモケータイでは、SIMカードを入れ替えるだけで直ぐにそのケータイが使用できる。だがiPhoneには専用のSIMカード(通称黒SIM)が用意されており、一般のケータイには使用できないようになっている。なら、iPhone同士なら世代を超えて使用できるのか。3Gから3GSへは出来るようだが、4ではマイクロSIMになっているのでそのままでは使用することはできない。が、変換アダプタのようなモノを使えば問題なく利用できた。結果、マイクロだろうが通常サイズだろうが、SBMの黒SIMはiPhone用ということで世代を超えて使用できるようだ。
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やっつけ極まりない仕上げだが、自作した変換アダプタのようなモノ。コレでも問題なく3GSで使えた。

【iPad Wi-Fi+3Gとの使い分け】
iPadはなんと言ってもその大画面。持ち歩くには向かないと考える人もいるはずですが、私は毎日iPadを携えて通勤しています。で、正直iPhoneあればiPadいらないかも、なんて思う時もありますが、ある使い方をすると超便利なためiPadも手放せなくなっています。そのある使い方とは「LogMeIn」というアプリ。PCでもWeb上から良く使っていましたが、コレをモバイルで使えるのは相当便利。3Gモデルを使用しているメリットでもあるでしょう。もちろんiPhoneでも使えますが、iPadでの操作性の良さはiPhoneの比じゃないです。仕事で会社のPCにアクセスしなければならないことがあり、以前はノートPCで行っていたことをiPadでできるのだからモノ凄く便利で楽。他にはメールとマップをiPadで使っています。特にメールはiPhoneでは返信する気になれませんでしたが、iPadではキーボードも打ち込み易いので、ちゃんと署名も作ってカフェや車中なんかで返信しています。コレも凄く実用的で便利になりました。あとはフツーにSafariでWeb閲覧くらいかな。やっぱ落ち着いてる時は視認性の良いiPadのほうが良いですね。しかもiPhone4よりiPadのほうが表示が速い。同じCPU使ってる割には全体的にiPadのほうが動きが速いと感じることが多いです。

ちょっとケースにもコダワってみた。
クリア クロ
左からTUNESHELL for iPad のクリア、右は同じく黒。クリアのは膝の上に載せて操作するのにスベリすぎて却下。黒は無難だが地味すぎて却下。
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結局、今使っているのは個人輸入したDODOCASE。木枠にiPadをはめ込んでいるだけなので外すのも楽。手作りの良さが伺えます。コイツをカバンにポンと放り込んで持ち歩いています。

超便利!おススメ iPhoneアプリ

独断と偏見による、とにかく使える便利で実用的なiPhoneアプリメモ(随時更新)

ibisMail (900円)
iPhone用メーラー。フォルダの振り分けができるので便利。アカウント毎の管理も分かり易い。たまに半額セールやってる。
乗換案内Plus (2,300円)
2,300円は高いが月額にすると191円。Yahoo!のとか駅探とかも使ってみたがこれが一番正確だし見やすい。
ウェザーニュースタッチ (無料)
これが無料とは恐ろしい。各地のライブカメラとかもサクサク表示してくれるお天気アプリ。
Calc (無料)
電卓。計算した履歴が残るところが面白い。履歴を見ながら再計算とか便利。
Video Safe (450円)
写真や動画ファイルを階層別に整理し保管できる。WiFi経由でファイルを転送できる他、USB転送にも対応してるみたい。何よりパスワードが掛けれるのが嬉しかったり。
Air Video (350円)
例えば、自宅PCに保存している動画が見れたり。品質高い。
名刺入れ iCardCase (230円)
この手のアプリはビジネスマン必携。名刺を写真に撮って保存するだけだけど。
ウィズダム英和・和英辞典 (2,800円)
発音してくれるので勉強になる。用例も多く勉強になる。
大辞林 (2,500円)
国語辞典を超える国語辞典みたいな。
wishoTouch (2,300円)
ただの漢字辞典ではない。読めない漢字とか手書き入力で検索できるアレです。
QuickMark (100円)
使い勝手の良いQRコードリーダー。
Shazam Encore (600円)
ラジオとかで流れている曲を聞かすだけで曲名を教えてくれる。コレでお気に入りの曲倍増。精度高し。無料版でも十分。
PS Mobile (無料)
撮った写真をお手軽編集。写真の回転やリサイズ・トリミングはもちろんイロイロ。これが無料て、どんだけ良心的なんだ。
Pocket Informant (1,500円)
スケジュール管理。さいすけとかRefillsとか使ってみたがコレが一番。todoとの連携もバッチシ。
LogMeIn (3,500円)
自宅PCとか遠隔操作。これさえ手に入れれば何でもアリ。
お財布案内 (115円)
クレジットカードとか写真で保存。ネットショッピング時に便利。
RoboForm (無料)
PC版RoboFormユーザー大特典て感じ。コレで1Passwordがいらなくなった。面倒なウェブのパスワード入力を省いてくれる。
UTAMO (350円)
カラオケの練習ならコレで十分。新曲更新も結構頻繁にあるし。JOYSOUNDもアプリ出したけど、あっちは月額230円とか。

【ハマッたゲーム】
My Brute (600円)
アバター同士を戦わせるゲーム。超カワイイ。レベルアップが待ち遠しい。良かったらMaster登録を:HBDCDIFE
F.A.S.T (無料)
戦闘機のドッグファイト。WiFi対戦が面白い。LOVE and PEACEでエントリー中。夜な夜な出没。
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